参のうそ作品一覧

『カノジョは大丈夫』

ファミリーレストランで働きながら平凡な生活を送っていた吉田輝男はある日、中学時の
同級生・明石幸子と再会する。輝男の初恋の顛末。

DATA

監督・脚本・編集:安川有果(やすかわゆか)
32min/HD/16:9
キャスト:前野朋哉 牧野鏡子 板倉善之 一ノ瀬美和子 ヨーク 藤宮隼
制作:三山優 杉崎百依/撮影:倉本光佑/照明:白鳥友輔/録音:高安正史/衣装:福嶋達哉
整音:松野泉/音楽:浅見旬一/メイク協力:佐野まゆみ/編集協力:唐津正樹/協力:伊丹映像研究会

監督 安川有果

profile

1986年生まれ。奈良県出身、奈良県在住。大阪美術専門学校デザイン学科卒。今作が2作目となる。

message

初めてコメディを作りました。
不慣れな監督に最後まで付き合ってくれたキャストとスタッフに感謝いたします。

コメント

安川さんから新作についての連絡を受けた時、二年程前に見た『幸恵』という作品を思い浮かべた。すると――(ミケランジェロ・)アントニオーニの名前が頭に浮かんだ。今回の作品は、話者が男性になっているセイか、若干、視点(人称)の混乱が見られるが、湿気を帯びた感性を地道に叙述していく手法に変わりはない。
この人は将来、アントニオーニになるかも知れない。
沖島 勲(映画監督)
この映画の最大の謎は、何故主人公の女性(牧野鏡子)が男たちにモテるのか?、ということだと思うのだが、……僕にはわかりませんでした!
佐藤 央(映画監督)
ほとんど女子中学生にしかみえない容貌を持つ安川有果の作品は、作り手の見た目とは裏腹にハードボイルドの種を宿している。もちろん藤田敏八や石井隆のそれではなく、奇妙な平坦さに全体が支配されていることによる。
感情の満ち引きの不在=クローズアップを禁じるこの態度は、我々の覗き見への欲望を挫くに余りある。
田中誠一(映画『堀川中立売』アソシエイトプロデューサー)