壱のなみだ 森田亜紀『雨の日はしおりちゃん家』
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25min./16:9/stereo/HD
監督:森田亜紀
撮影・編集:森川圭
照明:大橋俊哉
録音:アミナカアキヒト
音楽:野島健太郎
衣装:飯坂泰子
制作:杉尾みゆき
助監督:玉利祐助/山城研二
キャスト:宮田 亜紀/森田亜紀/川村美喜/外波山みかん/酒井晴菜/甲賀葵/重松隆志/柴田明良/住吉真理子/真木恵未/中西良太
あらすじ
舞台演出家の瑠川由季子は、公園で偶然、幼馴染の鈴木しおりと再会する。以前のような繋がりを持とうとする二人だったが、お互いの人生の違い、二人の間に出来たどうしようもない溝が明らかになっていき……。
制作意図
実体験をベースに、いつのまにか会わなくなってしまった友人の事、友人関係の変化を描きたいと思いました。人生の中の小さな出来事の積み重ねが、自分をつくっているのだと気付かされ、それをささやかに、少しドラマチックに描けたらと思いました。
監督プロフィール
森田亜紀 MORITA, Aki
ストレイドッグプロモーション所属。劇団“STRAYDOG”では主演を務め、ドラマ、CM、映画など幅広い分野で女優として活躍中。主演作、映画「へんげ」(大畑創監督)がカナダ・モントリオール、ファンタジア映画祭にてAQCC(ケベック批評家協会)審査員特別賞、アメリカ・テキサス、ファンタジアフェストにて特別賞を受賞。今回が初監督作品となる。
キャストプロフィール
宮田亜紀 MIYATA, Aki
1976年・大阪生まれ。オムニバス映画「シネマGOラウンド」(00)の『桶屋』(監:西山洋市)、『月へ行く』(監:植岡喜晴)で女優デビュー後、数多くの映画に出演。出演作に「シャーリーの好色人生」(08/監:佐藤央)「INAZUMA/稲妻」(05/監:西山洋市)「接吻」(06/監督:万田邦敏)「ソドムの市」(04/監:高橋洋)など。「先生を流産させる会」(12/監:内藤瑛亮)のサワコ先生役で強烈な存在感を放っている。
中西良太 NAKANISHI, Ryota
兵庫県出身。1973年「ミスタースリムカンパニー」に参加し、舞台俳優として活躍。70年代後半からNHK大河ドラマや刑事ドラマ、サスペンスドラマなどに多数出演。西村京太郎作品を原作とした『十津川警部シリーズ』ではシリーズ第20作から小西刑事を演じている。 幅広い役を演じることの出来る実力派俳優の一人。
Comments
繊細で、すべてがリアルで、思わずギュッと抱きしめたくなるような作品である。
ラストの、ほほを伝うひと筋の「なみだ」がとてもいとおしい。この主人公こそが森田亜紀なのだ。
どれほどの「なみだ」を乗り越えてきたのだろうか、実にどっしりと生きている。
きっと多くの人が勇気づけられるだろう。
郷田マモラ(漫画家)
私にとって森田亜紀は女優。どんな無茶なキャラでも、どんな強烈な台詞でも自分の物にしてしまう。
そんな彼女の初監督作品には、普段は心の奥底にしまわれている、孤独や強さがにじみ出ていた。
それはとても静かで、後からじわじわと広がって行く。
由季子やしおりは世の中の多くの女性であり、森田亜紀そのものだ。
それにしても……知っている顔が次々と現れて思わず笑ってしまった。特にタカシ。いいなぁ、憎めないダメ男。