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Introduction
桃まつりとは
「若手女性監督たちにもっと上映の場を!」と立ち上がった女性監督による製作・上映集団。2006年にはじまった桃まつりは、今年で5回目を迎える。毎年3月にユーロスペースで上映を行い、2週間で1,500人以上の動員を記録する。新たな才能発掘の場として、日本全国の映画祭のみならず海外の映画祭からも注目を集めている。去年は様々な都合から開催は延期されたが、8月にオーディトリウム渋谷で開催された回顧上映『収穫まつり』にて2012年に再始動を宣言。
今年のテーマ "すき"
2012年春に開催される今回のテーマは"すき"。好きだから強くなれることもあるし、嫌いになることもある・・・どうやら"すき"のパワーは偉大な力があるみたい。感じる愛、恋、連帯などの愛情にまつわる新作短編9本を上映。希望と甘美に満ちた“すき”のまつりがいよいよ開催!。
桃まつりは「監督純度200%」である。
”桃まつり”は毎年一つのテーマに沿って、自主製作から宣伝までをおこなう女性監督による上映集団だ。燃え尽きるであろう撮影後には、上映フォーマットを整え、どのように作品を売っていきたいのか、どう見られたいのか、作り手が再度自らの作品と向き合い、頭手足を使ってセルフプロデュースしていく作業へ入る。最近では自主上映も多いが、 “桃まつり”は監督にとって、観客にとっても濃密な体験をする出会いの場を形成している。桃まつりの監督は上映に立ち会うことを原則としており、撮影現場以外で、自作を観た人と上映直後に意見交換が出来ることは、いかなる批評でも、お互いにとって刺激を与え合うことになる。映画が上映され、感想が述べられ、受け止める、それが次回作へ繋がる。最後の行程まで、監督達の血が脈々と流れ、肉付けされている。それだけではない、作品は勿論のこと、彼女達と対話をしてく中で、監督として、人間としての魅力に引き込まれていく。自主製作特有の脈打つ熱と純粋な表現が、宣伝や上映の側面においても強引なくらいに散りばめられている。余談ではあるが、目標にむかって力強く突き進む姿は、やはり愛おしく、この監督達のためなら、と手を差し伸べたくなる気持ちも、監督純度200%の所以である。今年も一筋縄ではいかない!?新作短編9本と監督達を、皆様へ、映画の未来へ自信をもってお届けします!是非お楽しみ下さい。(桃まつり運営 佐藤純恵)