-
弐のすき 上原三由樹『口腔盗聴器』
- Line-upへ戻る
27min./16:9/5.1ch/HDV/2012
監督・脚本:上原三由樹
撮影:田辺清人
照明:山口峰寛
録音:中川究矢
助監督・編集:遠藤大介
制作:阿部沙蘭/赤羽健太郎/上原希望
録音助手:國谷陽介
照明助手:蟻正恭子/加藤大輝
音響:光地拓郎
音楽:秋元昌文
キャスト:中台あきお/西尾瑠夏/横山真弓/矢野深雪/藤沼豊
あらすじ
先代から続く、歯科医院を経営する男。歯科医院の入るビルのオーナーが亡くなり、新しいオーナーとしてその娘である女が嫁ぎ先から帰ってくる。男はかつてその女に幼い恋心を抱いていた。時が過ぎ、初恋の面影の中で輝いていた少女の姿はすっかり消え、目の前に存在する月並みの女。離婚をし、戻ってきたという女には、一人の娘がいた。少女は男にとっての青春の生き写しそのもの。男は、遂げることのできなかった想いが湧く反面、受け入れてもらえるはずのない失望感から、男にしかできない少女との距離の縮め方を思いつき、実行していく。
制作意図
心に押し込めていた衝動が現実の行動に移るとき、女性の年齢や存在に関する価値について考えたとき、他人には理解されない部分に共感してくれる人が現れたとき。頭と体がグラグラ揺れるような感覚になります。そんな感覚を客観視する映画を観たい気持ちから、制作が始まりました。
監督プロフィール
上原三由樹 UEHARA,Miyuki
静岡県伊東市出身。伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編大賞受賞『ひょうたんから粉』(2008)。同作品にて、清水映画祭(2010)監督賞受賞。福井映画祭(2010)、中之島映画祭(2011)にて入賞。『企画オムニバス映画 ISM』参加『初キス』(2010)。同作品にて第1回映画太郎に参加。2012年は桃まつり参加に加え、脚本参加作品が4作公開予定となっている。
コメント
すんごい良かったデス!!!!!!
も~~~ね、才能見せつけられた感じっすよ。
スリリングな感触~~女のセンスには勝てない感じバリバリ。
なんでこんなにドシッとしとるかな~ってくらいの安定感、これにはびっくり。
なかなか女性でこう出来る人いないと思います。
2作目にしてすごい成長を感じました!!!!!!
ラストはどんな感じで撮ったのかぜひ直接お聞きしたいですが、
あれよりいいのも想い浮かばない!
微に入り細を穿つ感覚ですよ。才能ですよ、確実!!
きっとど偉い監督になるでしょうけど初心を忘れず
仲良くしてくださいね!!!!!
ロビン西(漫画家)
『口腔盗聴器』、いいなあ、好きです、ああいうの。
上原ブラック、とでもいうか(笑)
発想した時点から、楽しかっただろうなあと思いながら観てました。
初監督の「ひょうたんから粉」の時も思いましたが、
今回も、キャスティングがまたいい!
あらためて、発想とキャスティング、そして楽しむ力が大事なのだなあと思いました。
私もがんばらなあかんなと、いい刺激もらいました。
ありがとう。
龍居由佳里(脚本家)
この発想!この配役!目から鱗のH映画はタイトルからして凄い。
可愛さなんて見向きもしないセンスにどきりと心奪われる。
絡みもあへあへの声もなしでもっとエッチにもっとしたたかに性を、
心身をなめまわし、ながめ尽くす素敵に不敵なヘンタイ映画の誕生だ。
※全作品レビューより抜粋。全文はパンフレットをご覧ください。
川口敦子(映画評論家)