• Introduction

    桃まつりとは

    「若手女性監督たちにもっと上映の場を!」と立ち上がった女性監督による製作・上映集団“桃まつり”。毎年3月にユーロスペースで上映し、2週間で1,300人以上の動員を記録。商業映画やスカラシップ作品など、次回作へ繋がる新たな才能のプラットホームとして、国内外から多くの注目を集めている。

     

    今年のテーマ "なみだ"

    2013年春に開催される今回のテーマは“なみだ”。 私達はラブコメからホラーまで多様なジャンルの映画に欠かせない表現に挑戦します。各監督の中にある、笑い、哀しみ、喜びなどを“透明な魔法”によって描いた新作短編8本を上映。綺麗なだけでは納まりそうにない!?“なみだ”のまつりがいよいよ開催です!



    桃まつりをはじめて・・・

    桃まつりが始まって、早6年の月日が流れました。元々は、映画を志す仲間たちと始めた小さな小さな映画上映会。

    初めて自分たちで企画から、宣伝、上映までの全てを手がけ、何もかもが手探りで、とても大変でした。しかしそれは、楽しいことも、新しい発見もある、得難い体験だったのです。企画制作段階から沢山の方々に支えられ映画は作られ、また上映までの過程でも、それまで知り得なかった沢山の作業を経験しました。これらの過程を通じて、映画とは、なんて多くの人々の支えや、熱い思いがあって存在できているのだろう・・・としみじみ感じました。そして、上映の後は、自分たちの作品を面白かった、つまらない・・・などと言い合う。観に来て下さった方々からは熱い意見をたくさん聞くことができ、ああ、映画とは観てもらって、何かを感じてもらって完成なのだな…と、私はその時、当り前のことに感動したのです。その時の思いが、私が、今も桃まつりを続けている理由のひとつです。

    私は、これまで毎年監督として参加しておりましたが、今年は、運営で参加しております。私が応援する側に回った理由、それは、今度はひとつでも多くの作品を一人でも多くの人に観てもらいたい、今回参加してくれた監督たちに、このような経験を通じて、より映画そのものの魔力を感じて欲しいという思いがあったからです。

    繰り返しになりますが、桃まつりとは参加監督が企画、製作から宣伝、上映まですべてを受け持つ企画です。

    そして出会い場でもあります!それは、製作段階から劇場でお客様に出会うまで、そして、東京だけにとどまらず、大阪、名古屋、他・・・。普段ではあり得ないほどの出会いがあります。その中で、何か新しいセカンドステージが監督たち、そして出会った皆様にも訪れる事を祈りつつ、御挨拶とさせて頂きます。何卒、8人8色のなみだをお楽しみください。

    (桃まつり運営 竹本直美)