『たまゆら』

脚本・監督:山崎都世子(ヤマサキ トヨコ) 
       22min./HDV/16:9/2009/Japan         
  • 出演:阿久根裕子、安藤匡史、佐々木嘉子、やまおきあや、JUN
  • 脚本・監督:山崎都世子
  • 撮影:青木航
  • 照明:藤野和幸
  • 録音・整音:木本幸弘
  • 助監督:奥野友仁、磯部鉄平
  • 制作:三丸聡
  • 脚本:市川静
  • 音楽:渡邊崇
  • スチール:飯塚圭太
  • ヘア&メイク:吉久世規、井上麻里

あらすじ

妊娠検査薬の陽性反応を見つめる女・凛。恋人はこの事を喜んでくれるだろう。でも、自分は母親になる事に不安を感じている。それは高校生の時に好きだった艶子という存在のため。密やかだけど幸せな関係に別れを告げたのは凛自身だった。世間体が気になったわけでも、ましてや嫌いになったわけでもなく、ただ艶子を守る自信がなかった。恋人を守れなかった私が母になり、子供を守れるの?過去に囚われ、不安に駆られ、ゆらゆら揺れる感情を抱える凛の前に艶子が現れる。一人の女が過去を見つめ、幸せを見つけ、再生していく、柔らかで優しい物語。

監督プロフィール

1975年大阪府出身。ビジュアルアーツ大阪 放送映画学科卒業。『小夜鳴鳥 ナイチンゲール』(04)ではゆったりと流れる独特な間と世界観を表現。『僕がキミに出来ること』蓼科高原短編映画祭入選、深谷インディーズフィルムフェスティバル入選。『パンとキリスト』第13回長岡インディーズムービーコンペティション審査員特別賞受賞。最新作の『さくら』(07)では石見神楽をモチーフに迫力あるドキュメンタリーフィクションを完成させる。島根で行われた特別試写会では1034人もの観客を動員。

『素直に今をちゃんと生きていけたら…』企画当初は女子高生の恋愛における葛藤や不安定な気持ちを描こうとしていましたが、何十稿もシナリオを重ねていく内に、今の私でしか表現出来ないことを描こう!と急遽、設定を大人の女性に変更しました。人は過去に囚われて前に進めない時があるけど、そんな過去を経験した今だからこそ、日常の幸せに気づけたり、大切な人に伝えたいことがあったり…。解りやすい表現ではなく、言葉では表せない微妙な感情の揺れを映画にしたかった。タイトルの『たまゆら』とは漢字で『玉響』と書き、勾玉(まがたま)が互いに触れ合う時の微かな響きや、わずかな時間のこと。この言葉のように、20分という短い時間の中ですが、主人公・凛の一瞬の表情や感情の変化を描いたこの作品は、私にとって微かではなく、とても大切な作品になりました。

キャストプロフィール

凛/阿久根裕子(アクネ ヒロコ)
1984年大阪府出身。古厩智之監督『まぶだち』(00)にて映画デビュー。光石冨士朗監督『おぎゃあ。』(02)、斉藤玲子監督『アニムスアニマ』(03)と出演を重ねて、安藤尋監督『ココロとカラダ』(04)にて主演に抜擢され、当時20歳ながらも体当たりの演技を披露する。以後も主演作として、七里圭監督『ホッテントットエプロン-スケッチ』(05)、オムニバス作品『+1 プラス ワン』内、佐々木 浩久監督『幻影シャッフル』(07)。その他にも桜井亜美・安達寛高監督『東京小説 乙桜学園祭』(06)など様々な映画へ出演し、透明感を持ちつつも深みのある演技力で、テレビ・CM・舞台などジャンルを問わず出演し、精力的に活動している。

JUN/JUN(ジュン)
舞踏家、役者でありながら、大阪・中崎町にて空家再生パフォーマンスと銘打ち、廃材を一切出さずに長屋をセルフビルドしたカフェ&サロン『Salon de AManTO 天人』をオープンする。自主映画などを始めとした、様々な芸術活動の発信・発表・交流の場となる。本作で登場するカフェ『朱夏』のオーナーでもあり、朱夏内には自主映画専門館『天劇キネマトロン』を併設している。パフォーマーとしてだけではなく、様々な分野で国内外から注目を集めている。



『壱のkiss!』 たまゆら
監督:山崎都世子
収穫
監督:粟津慶子
タッチ ミー
監督:山田咲
『弐のkiss!』 マコの敵
監督:篠原悦子
月夜のバニー
監督:矢部真弓
あとのまつり
監督:瀬田なつき
『参のkiss!』 地蔵ノ辻
監督:竹本直美
それを何と呼ぶ?
監督:長島良江
クシコスポスト
監督:別府裕美子
Introduction | Line-Up | Trailer | Theather | Comment | Blog | Contact Us
2007-2009 copyright momomatsuri All Rights Reserved.