『タッチ ミー』

脚本・監督：山田咲（ヤマダ　サキ）
28min./HD/スタンダード/2009/Japan

• 出演：KaoRi、関口晃弘、吉岡睦雄
• 脚本・監督：山田咲
• 撮影：吉川忠宏
• 録音：光地拓郎
• 美術：田中浩二
• 演出助手：倉光哲司　濱口竜介

あらすじ

バレエダンサーのカオリはオーディションに合格した当日、夫の過失運転により失明する。離婚をし、一人で生きることが可能になったその瞬間、夫が姿を現す。しかしカオリは受け入れない。一方、カオリの働く会社では壮絶ないじめが横行していた。我が身の保身に走り、標的となっている青年からは冷酷にも距離をとるカオリ。だが……！　赦しと和解についての短い映画。

監督プロフィール

1980年東京都出身。2002年 慶應義塾大学文学部哲学科卒業。大学在学中より映画やPVの制作に関わる。2005年東宝スタジオ勤務。 2008年 東京藝術大学大学院映像研究科（監督領域二期生）卒業。主な監督作に、『毎日恋してる。』(04)、『明日も恋してる』(05) 、『LARGO』(06)、『オムニバス夕映え少女ーイタリアの歌』（07）、『アンナの物語』(08)がある。

「キス」から「触れる」へ主題がスライドしたような作品です。そして、それとは別に「赦し」と「和解」についての物語でもあります。また、これは「ダンス」と「盲者の歩み」の映画であり、「繰り返し」と「行きっぱなし」の映画でもあります。「タッチ ミー」のミーとはいったい誰なのか、ミーなのかユーなのか。この映画があなたのミーに触れますように。

キャストプロフィール

カオリ／KaoRi（カオリ）
近年の主な出演作は、『CHANEL MOBILE ART "KaoRi and painting flowers"』(荒木経惟作品) オムニバス映画 『TOKYO!メルド』(レオス・カラックス監督作品)通訳役など。

久保／関口晃弘（セキグチ　アキヒロ）
坂牧正隆氏主催のワークショップでマイズナーテクニックを学ぶ。後、ワークショップのメンバーを中心に旗揚げしたシアターコネクテッドの舞台に出演。その後、ニューヨークのAnania Studioにてジョー・アナニーアにマイズナーテクニックを師事、帰国し2008年の武蔵野演劇祭のシアターコネクテッドの舞台に出演。